攻撃

 

ロバート・アルドリッチ監督 1956年

最前線物語*1での繊細な姿や「リバティ・バランスを撃った男」*2での凄い迫力のならず者(=リバティ・バランス)などの多彩な演技にひきつけられ、リー・マーヴィンを追っかけたくなってる昨今、彼の出演作ということでこの作品はいつか観るつもりリストに挙げていた。別方向からもすすめられ、お盆休みの鑑賞となった。

こちらでもまたまたリー・マーヴィンは凄い貫禄で頼りにしたくなるような軍人ぷりだったが、話の本筋は、ほんと会社でもどんな集団でもこういうことあるよなという、無能な上司にえばり散らされる現場の物語。無能だからえばり散らすともいえる。リー・マーヴィンは無能上司のそのまた上司。彼は無能ではないのだが、出世していく人にはこういうことあるかもな、と考えさせられるような役柄だった。

アルドリッチ監督の、アホに振り回され、支配され、何クソっていう気概が漲り、戦争もの苦手な自分もずっと集中できる話法のうまさ。

主演ジャック・パランスの迫力!出演作調べてみたら割合最近観た「シティ・スリッカーズ」にも。そういえば、ただならぬ気配の老年が居た。それが彼だった。とても大事な役。「バクダット・カフェ」でも印象的な役を演じていたらしい。。もう一回観ないとな。