オスカー

 

「希望の街」*1,、「ベイビー・イッツ・ユー」とジョン・セイルズ作品の中で繊細で魅力的な男子を演じている姿が気になり始めたヴィンセント・スパーノ。80年代に観た「グッド・モーニング・バビロン!」の弟の役だったことにも気づき、再見したり、今少し追っかけている。この映画も彼が出演しているから観た。

シルベスター・スタローンを主役に据えた1931年のシカゴ舞台のかなり緩いマフィアコメディ。「聖バレンタインの虐殺」というセリフが出てくるが、「お熱いのがお好き」の背景になっているあの事件だな。

タイトルロールは写真のようなかわいらしさだし、1930年代のファッション、オペラの音楽(「セビリアの理髪師」)などは品が良く、感じは悪くない。ただ、パンチに欠けている。オペラといえば、「お熱いのがお好き」でもマフィアの別名団体が「イタリアオペラ愛好会」なんだよな。

ヴィンセント・スパーノも男前を活かした会計士役で出番は多いが、今まで観てきた作品の方が輝いているな。

シルベスター・スタローンの父役はカーク・ダグラス。(臨終シーンでの登場。)