先日観た「けものみち」*1に描かれていた政界フィクサー、モデルがいるのかなと気になり調べたら諸説あるよう。何人かの人物や創造の組み合せととらえ、ま、それがきっかけでモデルの人物のことを調べるのも楽しいかなと思っている。
「日本の首領」シリーズにも、一説では「けものみち」のフィクサーのモデルといわれた児玉誉士夫が創作されて登場してくる。「日本の首領」シリーズはどうも実際にあったことをモデルにしつつもエンターテインメント的に盛り上げている部分も多いよう。そういうものとしてオールスター的な味わいを楽しむ映画なんだろうな。
「ゴッドファーザー」からのわかりやすい引用が何箇所かあり音楽の趣向もそういうのを目指している感じがする。
「仁義なき戦い」など東映のやくざ映画ではお約束らしいのだが、核になる親分の佐分利信や、その娘婿高橋悦史などは固定なんだが、菅原文太や西村晃は前巻とは違う役柄で一瞬戸惑ったりもする。
完結編では西村晃の歌が結構繰り返されて珍しい気がした。地味で根性の曲がった小悪人などほんとにお上手で影に徹するイメージもあったが、歌のうまい人だったんだな。さらにはこの巻では佐分利信の舞も。最後だけに打ち上げ的な空気も流れていたのだろうか。
第一巻では若き火野正平、第二巻ではにしきのあきらがチャーミング。若い衆なのでやくざ世界での扱いはほんと屑同然なんだが印象を残している。
第二巻に出てくるのもアラカンさんも嬉しかったな。