四重奏

バルカン超特急」と「ミュンヘンへの夜行列車」を観た記事*1にも少し書いたけれど、この二作品に出てきて私の気持ちをさらったイギリス人紳士ペア

バルカン超特急」より

「バルカン超特急」のwikipediaによると

ノウントン・ウェイン英語版ベイジル・ラドフォード英語版が演じたイギリス人の乗客2人は、1940年のキャロル・リード監督の『ミュンヘンへの夜行列車英語版』(プロデューサーが本作と同じエドワード・ブラック英語版)にほぼ同じ役で再登場している。また役名は異なるが、1945年の『夢の中の恐怖英語版』や1948年の『四重奏英語版』にも出演している他、日本では公開・発売されていない8作の映画にコンビで出演している。さらにBBCラジオでは2人が出演するラジオドラマシリーズにもなった(チャータースとカルディコット英語版参照)。

と書かれていて、ゴルフやらクリケットやらのことしか頭にないのに、主人公たちに巻き込まれるあの二人の存在がなんといっても二作品の魅力と感じたので、他の作品の彼らも探してみることにしての、「四重奏」鑑賞。サマセット・モーム原作のオムニバス。

 

四重奏(字幕版)

四重奏(字幕版)

  • ベイジル・ラドフォード
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お二人の出演場面わかるかなと思いながらの鑑賞だったが第一話に登場。すぐにわかった。

右側の人の話にツッコミを入れる左の人。クリケット、テニスなどの英国ネタが登場。

第一話はこの右側の人の息子に関するお悩み話が主題でくすっと笑える感じであった。トップに持ってきて正解。

四話とも「家族と暮らし」のような話がテーマでとっつきやすいのだが、一番いいなと思ったのは第四話の「大佐の奥方」。詩なんかまるで興味がない大佐の妻が大佐に黙って出した詩集が大評価され、その上品だが官能的でもある内容に皆の憶測が広がるが・・というストーリー。妻のことを家の備品みたいに思っている夫の表情の変化が面白いし、痛快。第二話「変わり種」は息子の進路に関するちとシリアスな流れにとまどう。もう一展開ほしいところだった。第三話「凧」は、凧マニア一家と嫁の攻防で現代におきかえられそうでもある。まとめ方は変わってきそうだが・・