陽だまりの庭で

 

1995年 フィリップ・ド・ブロカ監督

自分の好きな「おじいさんもの」の一環で借りてきたけど、おじいさんは60歳。ほぼ同年代(というか一つ年下)。

彼はナチス支配下のパリで動植物園を運営していてパリの解放を願ってはいるものの完全に他力本願で守りの姿勢。

かわいらしいところもあるけれど夢ばかりみていて自分が好きなことに集中したいタイプ。身につまされる。

ちょっとした頑固さから致命的な出来事が起き、彼自身も痛みを背負うが、そこから彼のとる行動は現実家の妻からみるとやめておいた方がいい代物。

学者にこういう人いる、というとんでもない浮遊感であり、主人公の痛みを考えてそれにつき合う人たちこそが尊い

しかし、非力なような主人公や子どもの理詰めの世界への挑戦を描いているところは大いに励まされ好感が持てる。

夢のような場面も惹かれるし、同監督の「まぽろしの市街戦」もいつか観ようと思っていたが、早いうちに観よう。

友人からちらっときいていたモンマルトルの墓地が出てきた。関心深まる。

途中「マタ・ハリ」の言葉が出てくるところがあるが主人公を演じたクロード・リッシュ 映画「マタ・ハリ」にも出てるんだな。