第三の男

 

第三の男(字幕版)

第三の男(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

やっと観て、あの心ひかれるテーマ音楽がどう使われてるのか確かめたり、「旅するシネマ」という本でみたことのある観覧車のシーンを体感したり。テーマ音楽は「第三の男」の持つ雰囲気にもぴったり。戦後の混乱期、生きていくのがギリギリの時代、生きていくってどういうことだろう・・というような・・しかし、しゃれているよな、今だったら、オーケストラで煽ってばかりの映画になりかねないところをあの音楽で。冒頭からあの音楽が流れ完全に入り込む。

映像もおもしろく、「第三の男」の登場シーンきっと有名なのだろうけれどすばらしい。あと影を使っているようなところ、深刻なことの間に笑いをもってくるところ、(これはヒッチコックとかでも時々見受けられるような)おもしろい。

猫好きには猫の使い方もいい。

言葉がいまひとつ通じない場所の不気味さ、「絶壁の彼方に」でも感じたなあ。不気味な事件に巻き込まれていく感じも少しテイストが似ている。こちらが1949年。「絶壁の彼方に」*1が1950年。ヒッチコックも同じ流れ感じる時あるけれど、こういうのが流行ったのだろうか? 

旅するシネマ

旅するシネマ

  • メディア: 単行本