書くことの重さ~作家 佐藤泰志

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このドキュメンタリー、一度日本映画専門チャンネルで途中からみてひきこまれるものがあり、再放送で最初からみた。確かに昨今佐藤さん原作の作品がたくさん映画化されていてしかも評判がいい。不勉強ゆえ私は佐藤さんの本を読んだことがなかったが、読みたい気持ちになった。

芥川賞の選考委員会の再現フィルムみたいなのがあったが、なんだかこの映画の視点でみると、普段は割合近い人からエピソードなど聞いて勝手にほのかに好意を持っていたのに、開高健氏のイメージが少し変わりそうな気分に・・

やはり賞の選定というのは残酷な部分あるなあ。太宰が川端康成に書いた手紙や未読だけど内容だけきいている筒井康隆の「大いなる助走」などが頭によぎる。

しかも再現フィルムの開高さんの関西弁も少しおかしかったし、これは、開高さんご本人とは関係ない事なんだが、関西人の人でそういう人多いと思うのだけど、おかしな関西弁をきくとそれだけでかなり減点処理を脳が行ってしまって何やら本日は坊主にくけりゃ袈裟まで的にひどいな・・選考委員会と思ってしまった。

再現フィルム上で丸谷才一氏がかっこよかった。(この映画では佐藤さんに好意的な人はかっこよく描かれているきらいもある。)安岡章太郎氏や遠藤周作氏、井上靖氏も割合特徴とらえていてそこらへんは面白かった。