「奈落への飛翔」とはなんとかっこいい副題であろうか。まさにパンクな。
町田氏ならではのリズムの良さ、関西弁のビビッドさを楽しむ。
現代におきかえた言葉で読みやすいにも関わらず「義経記」に忠実に書かれているというこの作品、歌舞伎や文楽の「義経千本桜」でなじみの佐藤忠信や法眼といった名前が心に残るし、またさらに今度みるとき立体的に味わえそうだ。
鎌倉武士たち(梶原とか畠山)の名前はドラマ「王様のレストラン」でなじみがあり、ドラマの人物設定とこの本での各人の行動とが結構一致しておりそれも楽しめる。
最後のほうのくだり、「壇の浦夜枕合戦記」*1の風間杜夫を思い出したりもしたなあ。。