七人の侍

大学生以来の鑑賞。大学生の時の印象もとてもよかったけれど、そこから30年経過した今度改めてみて、地域社会で生きること、チームプレーのことなど、余計に感じるところも多かった。
志村喬演じる勘兵衛がいよいよ百姓のために協力する決意を固め、そこで流れるテーマ音楽!素直に感動する。そして観た後一日中心の中に勘兵衛が生き続ける。
あと最近気になって仕方ない左卜全。あの表情!でてくるたびうれしくなる。三船敏郎演じる菊千代との関係がいい。
また千秋実も大学生の時はピンときてなかったけれど(七人の中で似た風貌の人がいて初回観たときごっちゃになってたと思う。)、先日CSで放映していた山田太一のドラマ「秋の駅」に出ている年齢がいってからの姿とかとみによいなあと思っていて、この映画でも心の支えに。あの旗は彼が作ったものでそして・・とかなり入れ込む。彼を想う勘兵衛のせりふが素晴らしい。
三船さん演じる菊千代の描き方もいい。ラストもすっかり忘れていたけれど、心に残るよい処理だと思う。
木村功も、はじめまじめな良い印象を持っていたのが、このところ「杏っ子*1だとか「妖刀物語」*2など感じの悪い役ばかりみてしまい、微妙な気分になっていたのが、そうそう木村さんってもともとはこういうイメージ、というような爽やかさでこれもなかなかよかった。
大学生の時は宮口精二のかっこよさに気が付いてなかった・・映画好きの友人に教えてもらった宮口さんの代表作「張込み」ぜひみたい。


七人の侍

七人の侍