インヒアレント・ヴァイス

ホアキン・フェニックス演じる70年代元ヒッピーの私立探偵のハードボイルド物。ホアキン・フェニックス、ちゃらんぽらんな感じが出ていて魅力的であった。リーザ・ウィザースプーン、それと気づかなかった。
事件事態の解決というより登場人物の組み合わせを楽しむ感じ。でも、決してあきなく、ずっとPTA監督の描く世界に漂っていたいような魅力。
ずっとアルトマンの「ロング・グッドバイ*1も頭の中で並走している気がしていたが、こちらの記事を拝見し、学生運動などの一つの挫折を経験したあとの世界ということで、アルトマン版でマーロウを演じたエリオット・グルードの「...you...」*2経由での「ロング・グッドバイ」というような世界がこの映画と結びつく。