その時期の映画

windshipさんがボードで

ジェームズ・スチュワートの「素晴らしき哉、人生!」とブシェミーの、「イン・ザ・スープ」を見ました。

ヒッチコックの中の、ジェームズ・スチュワート
「めまい」と「裏窓」しか見ていないので、比べるべくもないのですが
「素晴らしき哉人生」の彼は、
まさに、アメリカの良心とよばれるにふさわしい人物像でした。
といっても、公開当時は、不評だったそうで
年を経る毎に、名作の評価が高まってきたのだそうです。
(ネタバレします)
責任感と正義感から、世界旅行、大学進学の夢をあきらめて
父のあとをついで、ふるさとの小さな町の住人のために力を注ぐ。
幸せな家庭、軌道に乗った事業と思われたのに
クリスマスイブの夜、万策つきて、自暴自棄になってしまう。
そんなところに、もう少しで羽がもらえるじい様の2級天使がやってきて。。。
ふるきよき、アメリカのユーモア、明るさが、ずーっと流れていて
でも、いかにもだなあ、とは言い切れない面白さが随所にあり
クリスマスシーズンになると、必ずTVで放送されているそうなのもうなずけます。

クリスマスシーズンに流れる映画といえば、「34丁目の奇跡」。
レシピでお馴染みの(!)*1メアリーが、ジンジャーマンクッキーを焼くからとよんでくれた時
この時期、これを見るのが恒例と、その映画をかけていたのが印象に残っています。

我々にも、その時期に必ずかかる映画ってあるかしら?

そして、ブシェミの「イン・ザ・スープ」。
なんと、ここでは、彼が主役なのです。
確かにそうですが、シーモア・カッセルや、ジェニファー・ビールズなどの脇と、
少し境目が少ない気がします。(ブシェミらしいかも)
ハートフル・コメディというジャンル分けシールがついていましたが
とても切なくて、愛しくて、哀しくて、いい映画でしたよぉ。

シーモア・カッセルの、陽気な、胡散臭いオヤジぶりが秀逸で
ブシェミならずとも、振り回されかねない貫禄でした。
あの困ったやんちゃダンディジジイを演じられる人は、
そうはいないでしょうねぇ。。。

ジェニファー・ビールズは、とても美しかった。

ブシェミは、映画製作を目指す、貧しき青年で
部屋には、タルコフスキーのポスターが貼ってあったりします。
ママに、部屋代の無心の電話をしながらつくる料理が
目玉焼きに、バーガーの中身を落として(ベーコンとか?)
最後に牛乳を入れてかき回すんだけど、
見たことない料理で(ですよね?)思わず見とれてしまいました。

ここでも、イブの夜が、印象的なつかわれ方をしています。
そしてどちらも、ラストシーンがそれぞれに感動です。

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