「生理のおじさんとその娘」など

2月の末のことだけど、京都新聞酒井順子さんの「異次元の少子化対策」への意見が載っていた。全国に配信されている記事だったらしく静岡新聞社が全文公開しているのでリンクを貼る。

www.at-s.com

本当に酒井さんのおっしゃる通り。ずいぶん前になるが「フランス家族事情」という本を読んだ。酒井さんの書いておられる通りの結婚にとらわれない家族の形も記されていて、子育て中だったこともありとても刺激を受けた。(法制化も進みさらにこの時より数字も良い方に進んでいるようだが、フランスの家族意識のあり方がとても刺激になった。)

この分野こそ古い囚われから自由になって色んな形の家族を自由に作れる社会にしていかないと。

 

先日「生理のおじさんとその娘」というドラマがNHKで放映されていて、ギャラクシー賞の奨励賞を受けていた。5/7の午前1時すぎまで配信しているよう。配信はこちら

www.nhk.jp

70分ほどのドラマだし、入口って感じかもだけど必死で自分の信念でもって性教育はいやらしいことじゃないことって奮闘してる原田泰造演じる「生理のおじさん」やその子どもたちが、古臭い「当たり前」と対峙する姿が気持ちよかった。彼らの描き方に一方的な「正しさ」という押しつけがなく失敗したり迷いながらできるだけ気持ちの良い社会を作ろうとしているところがとても好ましく。「炎上」という現代的な形の展開も面白かった。

昨年来きいている性教育の問題、教えたら非行に走る風の意見にはほんとあきれるが、そういうことを大真面目にいう人もあるのだと思う。また、このドラマに関しても、アンチな意見も見受けられる。性はもちろん秘密めいた魅力というのもあるのだから、なにもかもこの主人公のやり方で解決するわけではないかもしれない。でも、とりあえず基本はきちっと教えて居心地のよい社会を作っていこう、間違っていたら修正していこうという姿はほんと未来を開いてくれている感じがして気持ちがいい。そして、このことは酒井順子さんが指摘されている件とも繋がっているように思う。