シルバー・ギャング


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 邦題が最低だった「ジーサンズ」*1のオリジナルバージョン再見。

原題は「Going in style」。多分、自分のスタイルでかっこよくやっていこうとかそういう意味だと思うのだけど。

以前みたとき*2はシニアたちののんびりした風情だけを味わってたみたいなんだけど、今回全く違う感想を持った。(アート・カーニーが待街中で黒人のたいこにあわせて洒脱に踊るシーンには今回も感心した。)

21世紀版は明るく仕上げてあるのだけど、オリジナルは色彩が違う。けれど70年代らしい自分を賭け、ある部分諦念した上での反骨精神はこのオリジナルの方がくっきり出ている。段取りをたてていく、愛嬌はあるけど恐ろしげな胆力も感じるジョージ・バーンズの姿は年金などいただかないといっていた反骨の写真家福島菊次郎さん*3の姿とも重なった。

「ジーサンズ」のwikipediaの「製作」の項に、21世紀版が明るく仕上がった経緯が書かれていた。あれはあれでコミカルに楽しめて良かったけどこれはこれで別物として良い作品。