イッセー尾形の一人芝居 妄ソー劇場 その3

10月26日 京都府立文化芸術会館にて 午後3時~

 

ルーブル美術館(チラシには紹介なし)

地下駐車場

605

謝罪記者会見

雪子の冒険 満州編 の5本。

 

イッセーさんのHPのトップページに「ゴッホと隣人」という人形劇が載っているが、ゴッホの絵に出てくる郵便屋さんが登場。その方言めいた言葉がなかなかいい。「ルーブル美術館」でも加賀からルーブルに来た老婦人が語るという体裁になっていたが、その中でうるさい隣人としての関西人の感じがとても自然で大変良かった。客席も大ウケ。とても耳の良い人なのだろうな。感じがよく出ている。

「地下駐車場」は駐車場の誘導員の話。イラっとさせる店員の感じ、うまい。イラっとさせて終わりでなく、こういわれちゃしょうがないよな、っていうような笑いがはさまれていて楽しめた。

「605」は部屋の号室かな?韓国映画で隣同士の部屋番号をタイトルにしたものがあったけれど、あまり親しくないけれどすぐそばで、距離を縮めようと思えば縮められるような、でも距離のはかりかたに隣同士で誤差があったりすると厄介だったりする関係性。

「謝罪記者会見」はサルトルの「嘔吐」からなんておっしゃってたけれど、諷刺性を感じた。とりあえずあやまっときゃいい、というような風景。

「雪子の冒険 満州編」は、去年もされていた「立体紙芝居」。お面をつけて紙芝居形式で演じられる。「浅草紅團」から。イッセーさんのページのトップページに、紙芝居をされているところがUPされているが、この感じと演じ方は少し似ている・・が、HPに載っているyou tubueのほうは観客が子どもで、わたしたちがみた京都の舞台よりはるかに大変そう。登場人物が多く演じ分けを楽しめる。

 

舞台が終わった後、サイン会。こういう時、気の利いたことがいえなくいつももどかしいのだが、とても力強く握手していただいた。