旅の重さ

昭和47年斎藤耕一監督作品。
若き高橋洋子秋吉久美子。(秋吉久美子の出てくるところは少ないがとても印象的。)オーディションの1位と2位だったというようなことを読んだが、いずれも瑞々しい。(はじめ高橋洋子さんのことを関根恵子とごっちゃにしていた・・(;^ω^))
家での生活に行き詰まり、四国でお遍路さんめいた生活をしはじめた高校生の高橋洋子。旅芸人の一座に混ぜてもらったりしながらの、70年代風ボヘミアンライフのようなスタートだけど、それなりにリアルに厳しい生活(お風呂も入ってないとの描写など)の表現もあり、病気になり高橋悦史に助けてもらったりしてからの表現のデリケートさもとても良い。

高橋悦史が暮らしている場所の石垣がとても印象的だけど、ロケ地巡りのサイトをみていると愛媛県愛南町の外泊地区とのこと。とても良い場所だった。
途中行動を共にする旅芸人の一座の座長的な存在が三國連太郎。50代の男を演じているけれど、今の佐藤浩市氏にとても似ている。この一座とのところで、歌舞伎音曲的なものがつく、芝居がかかったシーンがあるのだけど、なかなかいい!
秋吉久美子扮する女の子の愛読書が「詩と真実」。斎藤耕一監督の作品にはベースに詩情を感じる。
吉田拓郎の「今日までそして明日から」すごくいい!


旅の重さ [VHS]

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