重版出来 7

この作品、テレビドラマが始まったが、相乗効果で楽しめる。特に荒川良々が演じているラーメンの好きな先輩、荒川良々のひがんだような色彩でコミックで出てきても今まで以上にぐんと私の胸の奥底に溶け込んでくるようになった。主人公の体幹がしっかりしている感じもテレビの黒木華さんでものすごく意識するようになり、原作からもその意気が伝わって来て読んでいてこちらにも良い意味で伝染する。
コミックの方で(特に前半 彼の経緯がでてくるまでは)かなりイヤな感じの、いつもボーダー柄を着ている編集者もテレビの方でうまく表現され、そして仕事中のSNS利用がいやな感じでもあり、笑える感じでもあり・・(彼のtweetがなかなか的確で。)
この巻では、コミックを単行本として出版した時に次の巻に読者を惹きつけるラストの「ヒキ」について描かれているけれど、その話をしているこの巻のヒキがすごい。精神的にボーダーラインな感じの中田君心配・・
心の中にその作品の読者を住まわしている編集者の話も印象的。そしてその読者、今の自分を若くした感じ?と思ったり・・
自分で試さないでまずネットの情報でどの作品を味わうか決める面々というエピソードも思い当たるところありだなあ。とっかかりとしては仕方ないのだけど・・