初笑い寛永御前試合

すごく楽しかった。花菱アチャコがなぜか腕の立つ(だけど人情味あふれすぎおっちょこちょいの)武芸者になっていて聞き覚えのある「めちゃくちゃでござりまする」風の言葉でずっと通す。古川緑波が少し前に観た「家光と彦左」の時と同じく大久保彦左衛門を演じていて、あの映画を踏まえている感じのシーンもありうれしい。私は横山エンタツがすごく好きで(というのも加藤茶がはげちゃびんのかつらをかぶっている時と似ている雰囲気があるから・・・wikipediaには「加トちゃんペッ!」はエンタツの持ちネタを改作したものとあった。*1この映画でもすてきに動きまわっておられいい感じ。アチャコとの漫才シーンもテンポがよくて楽しい。前にみた同じ斎藤寅次郎監督の「珍説忠臣蔵」でもよかったもんな。もっときいていたい感じになる。あとダリのような益田喜頓も堪能。益田喜頓に漂う都会っぽさが好き。知らない俳優さんだけど一心太助を演じた川田晴久さんという方の歌や口上もとてもキレがあってよかった。
天地茂の姿を追っかけまわしておられるブログでこの映画の中での天地茂をみつけておられた。ほんとにちょっとだけなのによくまぁ!感心。
映画のテーマに戻ると「初笑い」ということで、芸人が門前を回るようなほんとににぎにぎしいお正月の風景が出てくるのだけど、こういうお正月らしいお正月っていいなぁとお正月嫌いのはずの自分が思えるほど徹底していてよかった。

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*1:2018年8月にもう一度みにいくと、(たまたま動作が似ていただけで)、「当時のドリフはあくまでミュージシャンであり他のコメディアンのギャグを拝借するようなことはしていなかった。」との表記に変わっていた。