ステキな金縛り

行って早々、twitterで、山本浩史竹内結子の歌劇みたいな芝居の楽しさ、三谷さんの作品にはいつも地味に出演される小林隆氏のなかなか洒落た姿などをみた喜びなどを書いたのだけど、観終わって二日たった今、じわじわと西田敏行氏演じる落武者の六兵衛が、なんでそんな姿で何百年もうろついているのかきかれたときのセリフなどが身に沁みてくる。六兵衛氏は亡霊で、この世のものではないゆえ、一番にそういう問いかけをされやすい対象ではあるけれど、わたしたちみななんでここにいて、いろんな思いを味わったりするのか全くもってわからないことだらけだ。それでもそこでやっていくこと。なんだかそんなメッセージを勝手に受け取り反芻している。今朝はずっと深津絵里さんのミュージカルのようなテーマ音楽が耳にきこえている。はじめのタイトルバックもすごくしゃれていて、アメリカ映画のかわいらしい部分をもらってきている感じ。三谷作品のああいう趣味の良さ好きだな。
サラリーマンNEO」やTVの「ゲゲゲの女房」で好きになった中村靖日氏、正面でよく映っているもののほとんどせりふがないし、キャストにも名前が挙がっていないなと思ったらボランティアエキストラのところに名前が。贅沢な使い方!プロの役者さんである中村さんを「ボランティアエキストラ」という風にパンフに書かれる言葉の使い方に「エキストラ」という舞台も作られている三谷さんのエキストラへの特別の想いを感じた。
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