ルードヴィヒ

ルートヴィヒ — 神々の黄昏 完全復元版 [DVD]

ルートヴィヒ — 神々の黄昏 完全復元版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1997/03/19
  • メディア: DVD
大河ものに身をゆだねる至福の時間。とてつもないものを作っていく青年の心の持ち主として描かれているルードヴィヒが愛おしい。ロミー・シュナイダー演じるエリザベートは評判通りの素晴らしさ。ヴィスコンティの、滅びていくものの描き方へのどこか醒めた視線のバランス、いつもなんだかいい。


掲示板に書いてもらった意見
2002/11/2
しまにゃんさん

学生の頃は耽美な映画が大好きで、ビスコンティは片っ端からみました。
とはいっても全部は見てないんですが。
「ルードイッヒ 神々の黄昏」はお城のシーンがとても綺麗で大好きな作品です。
お城の地下に池があって、白鳥とか飼っているんですよね。女優さんのドレスも豪華だし。
ストーリィがどうこうっていうより、衣装とか背景が美しければそれでいい、そんな気分でみると
なんだかリッチな気分になりますもん・・・

同じ日にWATTさん

実はビスコンティは『ベニスに死す』しか観てないのです。
淀川氏大プッシュということで観ましたが男色の気はない
私には今一ヒットしませんでした。
『家族の肖像』はなんとなくみたような記憶が、、、。
『夏の嵐』も『山猫』も1年以内に観てみます。

でそうそう、ルードイッヒは、ハーグナーと城。
僕、城って興味ゼロだったのですが、犬山にいったときに
お菓子の城って所によりまして、子供のつきあいで気がのらずだったのですが、中にシュガークラフトの過去の大作品が
展示してあって、ホテルプラザの故安井氏たちが受賞した
作品がほとんど城のレプリカなんですよ。でそれが大きくて
精巧にできていて圧巻でした。特に心打たれたのが
ルードイッヒが気が狂ったように国費を浪費して
築いたノインシュヴェイン城だったのです。
素直に美しいって思いました。ディズニーのシンデレラ城の
モデルって言われるけど、その比ではない。

で、狂った国王ルードイッヒのことに凄く興味をもったわけです。そうだ、ビスコンティが映画にしていたっけと。
で映画評を検索すると、評価が高い。男優、女優ともに
美しいし、衣装も完璧だとか。

ドイツって興味なかったのに、最近捨てがたいなぁと思うようになってきました。南ドイツの旅はしてみたい。
ルードイッヒの城をみて、できれば城内にあるオペラ座
年に1度ある歌劇をみて、帰りにミュンヘンよってカーン出場のバイエルンの試合を観る(笑)。

ちなみに、その歌劇場はルードイッヒが生きているときは
一度も使われなかったとか。完成する前に死んじゃったんですよね。

あの断崖絶壁の上にあれを作らされた労働者たちは
たまったものではなかったでしょうが、その犠牲があった故に世界一の城として現在まで残っている。

暴君の存在価値は、未来に評価されるものなんでしょうね。
安土城の信長なんて可愛いものだ(笑)。

2003/1/7 windshipさん

見ごたえといえばヴィスコンティの「ルードウィッヒ 神々の黄昏」も、素晴らしかった。。。
重厚な絵画を一枚一枚重ね合わせて撮りつづけたような
豪華で絢爛な場面の連続。
音楽は、ワーグナーのものがほとんどなのでしょうが
知識がなくて、語れないのが、残念です。
私、ちょっと退屈するかなと思ってみ始めたのですが
意外にも(!)まるで、ぜんぜん、でした。。。
画面に、音声を消しても、惹き付ける力がありました。

あほらしい王様の壮大な話では、
見かたを変えると、あるかもしれませんが
映画の力を感じました。

2003/1/18 mikaさん

ヴィスコンティは、私も全部観てないのですが、
地獄に堕ちた勇者ども」「ベニスに死す」は大好きです。
特に、卒論のテーマにも選んだ「ベニスに死す」は、
シロッコが運んできた疫病で病める水の都、
19世紀末の退廃的な雰囲気、
神話の世界から出てきたような美少年の美しさと、
少年の虜になって悶々とするアッシャンバッハの苦悩に
マーラーのアダージェットが官能的に絡み合って、
まさに耽溺!!!という感じでした。
ヴィスコンティのこだわりや貴族趣味が
ピッタリはまっているなぁと思います。