クラシックホテル案内

ソフィア・コッポラの作った「マリー・アントワネット」みたいなかわいい色合いのガーリーな表紙。表現が若いな〜と感じる部分はあったのだけど、一貫して背伸びしないで書かれている文章はそれはそれで心地いい。著者の甲斐みのりさんご自身があとがきでもふれておられたが、ホテル周辺の散策でみつけたかわいいおみやげものなど写真やイラストがみたいものもたくさんあったけれど、この値段で手頃に楽しめる本としてまとめるためには割愛せねばならなかったのかもしれないな。。(沼田元氣さんの本などはもうその辺がふんだんに盛り込まれているけれど値段が高くなってしまっているし。。)とにかく情報は丁寧に書かれているのでそれをもとに自分で再構築していけばいいだろうな。

この本では関東中心のホテルだったけれど、今度は「新婚旅行想定記」というコラムに載っていた、雲仙観光ホテルとかもっと広いエリアのホテルで続編をだしてほしい。雲仙観光ホテルは幼い時連れていかれて、散策した付近の湿性花園みたいなところとか、部屋の調度とかぼんやりとした、でもなんかとってもよき思い出がつまっていて、実際に行ってみる前にワンクッションおいて甲斐さんの紹介で眺めてみたい感じ。
言及されていた近藤富枝さんの「本郷菊富士ホテル」や常盤新平さんの「山の上ホテル物語」、少し読んでみたいな。文壇ものや、ホテルマンもの、割合好きだから。上村一夫の「菊坂ホテル」も気になるけれどどんなだろ・・


クラシックホテル案内

クラシックホテル案内

山の上ホテル物語

山の上ホテル物語

菊坂ホテル (シリーズ昭和の名作マンガ)

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