明日に処刑を…

 マーティン・スコセッシが1972年に撮った1930年代の列車強盗たちの映画。最近のハリウッドものみたいにやたら爆薬がでてきたりする意味もなく派手な感じがなく、方法がアナログでリアルさが増し、主人公たちの気持ちに沿ってみることができた。労働運動や不況などの社会問題が話のバックボーンとしてあるから、調子に乗るところは少々あっても快楽犯罪者的なところはなく、かっこ悪さがかっこいいというか、主人公たちの必死な感じに共感をおぼえる。南部っぽい音楽もよかった。