飲んだくれの父親をもつアイルランド系ファミリーのほんとにもうどうしようもない生活ぶりが延々続くのだけど、なんかつきぬけているものだから暗くないし、笑ってしまうようなところもあるし、仕方ないよな、そうするしかないよ、というような開き直ったような気分になれる。大変さとあきらめと少しのユーモアのまざった感じは成瀬巳喜男の作品をみているときに似ているような気もした。
アメリカ的世界との対比がおもしろく、いわゆるハリウッド的映画へ一線を画したようなせりふも気に入った。(アメリカ、アイルランド合作のようですが。。)
ロバート・カーライル、家族の危機に経済的に頼りにならない父親役なんだけど、なんか魅力がある感じがすごくよく出ていた。
とっても貧しいのだけど昔の絵画をみているような気品が全体に漂っていて、なかなかの名品だなと思った。
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