自分は文章をかくとき、遠慮してしまってどう思ったのかさっぱりわからないものができあがりがちなのだけど、山下氏の文章は、そういうつまらない思惑がないところがおもしろい。、でもさすがに多少は遠慮されているのかな〜というところも味がある。(そこには気がつかなかったのだけど、赤瀬川原平さんの後書きをみて、「そういえば!」と思い至ったという感じ。とてもおもしろいあとがきだった。)自分で彼の絵をみるまで有名人ではあるけれどその偉大さってよくわかっていなかったりもしたのですが、(有名なドラマ故にかえって。。)その絵にふれると偉大さがわかる。絵に関するちょっとしたつぶやきとかは勉強になるし、日常のへりくつはなんだか笑える。。(同行した人は大変だったかもしれないけれど。。)楽しい読み物だった。
- 作者: 山下清
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/09/01
- メディア: 文庫
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