会いたかった人、曲者天国

くせがあっておもしろい明治の文壇の人や昭和初期〜中期頃に活躍した映画人などがたくさん登場するのだけど、名前だけでほとんどリアルな人となりを知らなかった人についてもとっても関心がもてた。夏目房之助の母方のおじいさん(高等遊民な三田平凡次という方)も気になったし、それについての房之助さんの感想もクールでおもしろく房之助さんにも関心をもってしまった。あと古い日本映画、路上観察学会の人ともつながる考現学の父 今和次郎の話や不思議な建築「二笑亭」のはなしなど、つぎつぎもっと知りたいことがでてくる刺激に満ちた本だった。

会いたかった人、曲者天国 (文春文庫)

会いたかった人、曲者天国 (文春文庫)