薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木

自分と年代の近い女性作家といえば、山本文緒さんの本をたくさん読んでいたのだけど、このあいだいつもおもしろい本を紹介してくれるYさんにすすめられ、江國香織さんの「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」を読んでみたら、とてもおもしろかった!以前に江國さんの「きらきらひかる」をちょこっと読んだことがあるのだけどなにかさらっとしすぎててあまり先に進めなかったのだけど、これは大丈夫!引用作品として紹介してあった岩波新書の「フランス家族事情ー男と女とこどもの風景」も偶然前に読んでいてすごく楽しめたのだけど、ほんとあの本読んで共感した世界が、うまい具合に小説という形に結実している。こういう風に小説にするのか!!って感じ。結婚にまつわるいろんな話だけどそれぞれがかかえていることがとても身近で「紙婚式」などで同じようなテーマを書いておられる山本文緒さんとは違うところにおちつくかんじでおもしろく読めた。登場人物の生活のディティルの描き方も上手だなと思った。


薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

フランス家族事情―男と女と子どもの風景 (岩波新書)

フランス家族事情―男と女と子どもの風景 (岩波新書)

後回しになったけれど、上でたくさん読んでいると書いた山本文緒さんの本の感想を以下ならべる。