2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パパはマイナス50点、ヘレンのもう、いや!

家庭介護に関わっていない方はあまり興味をもたれないだろうな、という本2冊だけど、お二人の介護話をテレビでそれぞれみて興味を持ったので読んでみた。大島渚監督を介護されている小山明子さん、西川きよしの両親とご自分のお母さんをみていた西川ヘレン…

京都スーベニイル手帖 夏・秋

沼田さんの本で感じるのは配置の良さ。普段見慣れている京都のお店の商品やたたずまいがなんとも魅力的にコラージュされている。そして私の好きな昭和30年〜40年風のファッションの女の子が一緒にたたずんでいて、なんていうかおいておいて折に付してみ…

ウエディング

アルトマン監督が去年亡くなっていたことを最近になって知った。。。大人になるにつれ、自分が業績を知っている人がどんどん亡くなっていくんだな。。すごく体調の悪いときに「ゴスフォード・パーク」*1を観に行って途中で寝てしまったのだけど、「ウエディ…

女子と鉄道

女の人に鉄道オタクを理解してもらうなら、この本と、佐々木倫子さんが絵をつけた「月館の殺人」なんかをあわせ読んでもらうといいのではないだろうか・・女子のよさと思われる、はまりこみすぎない(それなりにバランスを保ちつつ)で、楽しむっていうスタ…

吉田観覧車

これは出てすぐ小さな駅の小さな本屋さんなんかに並んでいるのをみたのだけど、いざ読みたくなったらどこの本屋さんにもない。(本ってそういうものらしい。)アングラ的な本屋でも一般的な本屋でも吉田戦車のコミックの方あるいは、「吉田自転車」などの文…

よろしく青空

中野さんの本を読んでいるとすごく落ち着く。こんな人生の先輩がいてうれしい感じ。今回は映画の話が少ない気がしたけれど別にまとめておられるのかな・・ [asin:462031790X:detail]

ドキュメンタリーは嘘をつく

今まで森さんの本を読むといつも「そういう見方もあるのか!」という新鮮な気持ちになってきたけれど、これは、森さんの取り扱っているドキュメンタリーという分野のつくりかた、って感じの本で、森さん自身の生きてきた反省や、また周りへの説明もかねた記…

老後がこわい、家族だから介護なんかこわくない?

脳出血手術をした母のそばに暮らして12年。60台後半だった母が80台に。どうしても老いについて考えさせられる日々に目に留まった2冊の本。「老後がこわい」で香山リカさんの本をはじめて読んだ。香山さん、ほんとテレビにも露出が多く大活躍で、まぶし…

雪月花/大門パラダイス

松田さんの作品を読んでいつも感じるのは折り目正しく心棒のしっかりした人だなということ。どっか三浦しをんさんとも重なるものを感じる。「レタスバーガープリーズ、OK、OK!」よりさらに円熟味が増し、おはなしのもっていきようがなかなか巧みになってお…

むかつく二人

三谷さんの作品(脚本も、著作も)ってなんか育ちのよさが出ていて、ふれてほっとするものが多い。この本も、そう。清水ミチコさんとのラジオ番組を多分読みやすく少し手が加えてあるのではないかな・・楽しめるし、なんだかゆったりした気持ちになれた。お…

小津安二郎の食卓

小津安二郎の映画を観るのが就眠儀式になって次々とおっかけをしている日々。たてつづけにみた直後なので、この本に書いてあることの細部がよくわかり大変楽しめる。なんか、気の合う人と大好きな映画について話し合い頷きあっているような楽しい気分でもっ…

めし

林芙美子原作で大阪が舞台でタイトルが「めし」。これだけで、なんかすごいど根性を原節子が発揮する映画かと思ってしまったが、映画をみる限り、飯炊き女的な大阪での妻としての暮らしにくたびれちゃった東京の女性の物語で、原節子は原節子らしい気品。成瀬…

ばらっちからカモメール

大分前に買っていたままになっていた本。鴨志田穣さんの外国での話とか硬派な感じで割合好きなので買ってみたのだけど、西原さん日常生活で苦労してたんだなぁ・・って鴨志田さんが当たり前のように書いている文章のはしばしから感じてしまった・・ばらっち…

空中庭園

原作はなんか好きになれないタイプの登場人物たちの動きを、にやにやしながら読んだ覚えがある。唯一いいなと思ったのは中学生の長男・・あ、彼は、傍観者的で非力な部分もあるんだけど、ある種の救いも感じさせるところが「アメリカン・ビューティー」に出て…

大阪ハムレット2

この作品は人が生きていくつらさをじっくりきいてくれて、こういうことだよね、と表現してくれる。それも大阪のハムレットっていうシリアスなんだけど笑ける形で。この作品にかなり救われた。大阪ハムレット 2 (アクションコミックス)作者: 森下裕美出版社/…

竹光侍

なんというかっこいい構図、表情、色。絵本なんかも作ったらいいものができそう。もうできてるのだろうか?松本大洋のものってかっこよすぎてわからないことがあるけれど今回それはなかった。時代物苦手なわたしだけど、時代物ゆえの惹きつけるものをものす…

早春

この映画を観ていたら、「東京暮色」*1でいいなと思っていた暗い場面なのに明るいほのぼのする音楽がまたかかっていて、調べてみたら、「サセレシア」という曲らしい。そして、こちらの記事にたどり着く。本当に暗い状況の時にも青い空が広がっているような・・…