空中庭園

原作はなんか好きになれないタイプの登場人物たちの動きを、にやにやしながら読んだ覚えがある。唯一いいなと思ったのは中学生の長男・・あ、彼は、傍観者的で非力な部分もあるんだけど、ある種の救いも感じさせるところが「アメリカン・ビューティー」に出てくる隣の男の子にも通じるものがあるかな。。。

映画の方も痛みの表現がうますぎて、つらい気持ちにさえなってしまった「青い春」の豊田監督。登場人物のいやな感じを的確に描いていって、いけすかん連中がどうなることやら・・みたいないじわるな視点でみてしまう。(原作読んでから大分しているもので話の展開を忘れていてこういう見方に。)この映画での大楠道代さんをほめている文章を今までにみた気がするのだけど、大楠さんの存在がずいぶんこの映画に清涼感を与えている。どんなせりふやしぐさでも気品がでてくる凄み・・すばらしい!

思い切ったオペで局部をえぐりだし治療するような映画で、結果的に手術は成功しているようなんだけど、ちょっとオペの激しさがわたしのからだには負担になったような部分もある。でもあとあと反芻して、からだがちょっとずつついていっているような部分もある。

空中庭園 通常版 [DVD]

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★これを書き終わってから、友人すだちみかさんがこの映画の感想ブログに載せていたなぁ・・とみにいったら、深い鑑賞&わかりやすい解説に感心。大楠さんのこともここにかかれていることが記憶に残っていたかな・・こちら