老後がこわい、家族だから介護なんかこわくない?

脳出血手術をした母のそばに暮らして12年。60台後半だった母が80台に。どうしても老いについて考えさせられる日々に目に留まった2冊の本。

「老後がこわい」で香山リカさんの本をはじめて読んだ。香山さん、ほんとテレビにも露出が多く大活躍で、まぶしい人という印象なんだけど、老後について考えて気が弱くなってしまうのは香山さんも例外ではないらしい。なんかこどもの保護者会で、あそこの親御さんも同じようなことで悩んでおられたんだ・・とわかりほっとするような心境。だけど、独身で収入が多くご両親が健康でいらっしゃる香山さんと自分の違いもいろいろ感じたけれども。老後の不安へのそれなりのいろいろな対策が書いてあって、なんとなく安らぐし、シルバービジネスがもっと発展したらいいな、というような気の紛らわせ方もできた。

「家族だから介護なんかこわくない?」は、脳血栓後のお母さんをお父さんと息子さんと一緒にみてこられた久田さんの40台にあちこちに書かれたエッセイを集めたもの。なんか境遇も似ているところもあるせいで、久田さんの感覚はとっても納得がいくし、文章もすごくわかりやすく共感しまくる。息子さんの独立に伴ってお母さんが有料老人ホームに入居されたあたりのこともさまざまなお年寄りの姿が描かれていて参考になる。

老後がこわい (講談社現代新書)

老後がこわい (講談社現代新書)

家族だから介護なんかこわくない?

家族だから介護なんかこわくない?