ドキュメンタリーは嘘をつく

今まで森さんの本を読むといつも「そういう見方もあるのか!」という新鮮な気持ちになってきたけれど、これは、森さんの取り扱っているドキュメンタリーという分野のつくりかた、って感じの本で、森さん自身の生きてきた反省や、また周りへの説明もかねた記録みたいな風な本として受け取った。
ドキュメンタリーとフィクションの境目、確かにいわれてみればそのとおり。カメラが回っている時点でその作用が加わってしまうだろうし、純粋な事実を伝えるドキュメンタリーなんてないだろうな、というところはまた今回も違う視点をいれてくれる本だった。
また加害者的な人物がそれに至った経緯が知りたい、断罪とかでなくて・・自分もその可能性のある人間として・・というような考え方はものすごく共感した。

ドキュメンタリーは嘘をつく

ドキュメンタリーは嘘をつく