ボディ・スナッチャー/恐怖の街

 

宇宙人によって複製が作られ人格を乗っ取られ画一化された人格になる恐怖を描いたもの。

子どもの頃怪奇漫画などで、家に帰ったら自分の複製が先に自分として振る舞って居座っており、自分が追い出されるという題材のもの見かけ脅威を感じていたもので、自分の心情と身近な題材である。

NHKサブカルチャー史の1950年代での説明は、この映画で宇宙人による複製の時使われる豆のさやが郊外型ニュータウンの中で画一的な人間になっていく人々を表しているというような解説をつけていた。

番組ではその前にマッカーシズムが米国に吹き荒れた話もあったが、そういう空気も表しているようだ。*1

先日録画していた「100分de名著」のハイデガーの回を視聴したが

www.nhk.or.jp

第二回の不安から逃れるために世間に隷属しようとするという話はこの映画と重なるものを感じる。

78年にリメイクされた「SF/ボディ・スナッチャー」に関するnoteをtwitterで相互フォローのもっと映画を観たい人さんが書かれており、読んでいるとやはりハイデガーの指摘していることと人間の複製という話は重なるなあと。

note.com

*1:マッカーシズム側的に知らないうちに共産主義に取り囲まれる恐怖を描いているという説もあり、反対にマッカーシズム的取り締まりに対する批判であると諸説あるようだが