トリとロキタ

 

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少し前に「イゴールの約束」*1を皮切りに遅ればせに好きになって、いくつか旧作*2を拝見しているダルデンヌ兄弟。新作が来たらぜひ劇場に行こうと思っていたが、厳しい内容という前評判をきき、行くのが遅くなってしまった。しかし、観はじめたらすぐに作品世界にのめりこめる。毎回。

社会から排除されがちな立場に追いやられている少年や少女の姿を、甘ったるくなく描くのがとても巧みなダルデンヌ兄弟。今回もビザがおりないアフリカ系の少女ロキタと、弟と称しているトリのなんと鮮烈なこと。

トリの賢そうな瞳、その知恵。疑似姉弟の切なさと絆。決して見世物っぽくならない、煽らないところが素晴らしい。これからも新作来るたび観に行く!