広州殺人事件

 

「ハイリスク」*1バリー・ウォン監督。1994年。

チャウ・シンチー主役の法廷時代劇。彼は包青天*2という中国圏では大岡越前級に皆が知っているという人物の子孫設定。「ハイリスク」でも思ったが、これでもかこれでもかとすごい盛り込んであり、出てくる元ネタのことをちょっと調べた方*3がより楽しめる。ちょっと宮藤勘九郎のドラマみたい。

チョイ・カムコンという役者さん、ライオンのようなヘアスタイルとあいまって、松本白鸚ないし、丹波哲郎のような迫力。出てきて武闘を披露するところがとてもかっこいい。そして、その威厳を湛えながら急におとしめられたり、香港映画のアクターたちはほんと何でもやる。

六月に雪はwikipediaにも中国の故事では冤罪の代名詞とあったが、どこかでも出てきた気がするな。また、「苦しい時に餅を半分くれて・・その恩は忘れない」というエピソードはNHK BSで去年放映していた「中国共産党100年 “紅い遺伝子”の継承」で紹介されていた共産党員を助けた村民の物語で一大観光地となった「半分の布団」記念館のことを思い出した。「広州殺人事件」では美談に容赦なくオチがつけてあったが・・

ふや町映画タウンおすすめ(☆)作品。

*1:香港映画の門を叩く - 日常整理日誌

*2:包拯 - Wikipedia

*3:広州殺人事件 - Wikipedia   包青天が色黒で、ン・マンタが色黒ネタをさせられたりしていた、また私の勝手な想像だけど「お熱いのがお好き」とか「暴力脱獄」をほのかに感じさせるシーンなども・・