安重根と伊藤博文


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北朝鮮で1979年に作られた映画。

神戸映画資料館での「映画で知る朝鮮」という上映会の時の解説はこちら↓

 

kobe-eiga.net

 

最近観た韓国の映画に比べると、口調などは韓国映画のそれとは違って、北朝鮮の放送できくあの調子だけど、作品の姿勢に特に偏りは感じなかった。安重根の生涯や心情を追いつつ、テロリズムは否定している。法学館憲法研究所というサイトの「シネマde憲法」というコーナーにもこの映画のことが取り上げられているが(こちら)、確かに伊藤博文の暗殺は知っていてもそれに至る歴史的事実は知らないことだらけで、考えさせられるし、調べてちゃんと知っていきたいなと思った。この映画をきっかけに検索していたら、龍谷大学の社会科学年報に載っている安重根に関する論文などに行き当たり、そこから戦後問題の整理についても、自分は門外漢だが、考えるきっかけになった。

この映画で伊藤博文役の俳優さんは昭和時代の千円札でなじんでいるあの感じそのまま。(ほくろの感じなども)そして前述の龍谷大学の論文の中で田中宏さんという方が書いておられるのが、伊藤博文のお札ができた頃(1960年代)の日本の話。これまた印象深く映画とともに私の頭に残りそうだ・・そしてこのVHSが松竹から出ているというのも心に残る。松竹、中国の良作などもVHSでたくさん出しており、この手の事業今はどうなっているのだろうか。。

そうそう、この映画でも先日観た韓国の「鯨とり」*1でも鉄道唱歌のメロディーが流れるシーンがあるのだけど、半島の鉄道唱歌事情について書いてあるこちらのブログも興味深く拝見した。