みたのはvhs版
先日有馬稲子さんもお気に入りの作品とのこと。
https://eiga.com/news/20180628/16/
確かに有馬稲子さんはいい役ではあった。(仲代達矢と渡辺文雄が有馬さんめぐって牽制しあう。)中心のストーリーはそれで、それは申し訳ないけれど、どっちでもいい感じだったけれど米軍基地のそばで利権がらみの暗躍みたいなのが日常的に行われている世界の描写は生き生きしていたし、戦後すぐってきっとこういうこと誇張でもなんでもなくあったことなのだろうなと思ったりもした。舞台は基地近くのボロアパート(と書くと、のんびり素敵な雰囲気が流れてしまうが、この映画は世知辛さが前面に出た世界)で、大家の山田五十鈴が、つけ歯でもしているのか、俗悪なざあます夫人になりきり(歯の印象で誰かわからなかった。)住民の団結をうながす金さんという人物が宮口精二。宮口さんらしく、地味で熱い、多分在日韓国人をとてもうまく演じておられた。