宮部みゆきの「蒲生邸事件」や、鈴木清順の映画「けんかえれじい」で触れたことのある二・二六事件。いまひとつわかっていなかったのだけど、ドキュメンタリータッチで撮られているので(ビデオに添付されていた山根貞男氏の解説によると、立野信之氏の原作がそうであるとか)流れはつかめた。先日読んだ「大人のための昭和史入門」*1に永田鉄山氏のことが出ていたのもあって、理解がよりすすんだように思われる。みた直後の今、二・二六のことを書いたものを読むとやっとある程度すっきり頭にはいってきたりしている。
この映画の中では細川俊夫氏が演じられた簡単に話に乗らなかったけれど、やるとなったら腹を決め、部下のことを考えている安藤大尉という人物が心に残った。(解説書のキャスト一覧でもトップに載っている。)
そしてなにか幕末のものをみているときに通じる錦の御旗の存在感、革命もので時々いわれる革命後のビジョンというものの重要性ついても思いを巡らした。
また山根氏の解説書によると、佐分利信氏が51年にも「風説二十年」という監督作品を撮られ、ファシスト青年を主人公に昭和史の一面をドキュメンタリー・タッチでつづっておられ、そのあたりに信条ないし心情の原点があるのかとのこと。役を演じている佐分利氏しか知らなかったけれど、とりあえずメモ。
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