なんとも京都らしい映画だった。佐田啓二扮する京都のお座敷でのルールというのがわかっていない、まっすぐすぎる東京の男が山本富士子扮する芸妓さんを好きになって空回りするお話だけど、京都の人たちのやわらかい言葉の奥底の現実主義の有様がリアルでおもしろかった。佐田啓二に話をしにいく藤山寛美のノリの対比もわかりやすく、よくできている。芸妓さんたちの着物も京都らしい美しさに感じたし、山本富士子の妹分の芸妓の岩下志麻もかわいらしい。京都ロケも多く、画面も楽しめるし、地上を走っている京阪電車も懐かしい。堪能した。
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 1989/12/14
- メディア: VHS
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