1970年 イエジー・スコリモフスキー監督作品。60年代から70年代のイギリス映画が好きな私にぴったりはまる映画。(西ドイツ、英国合作映画。)学校を辞め、公衆浴場で働く小鹿のような少年。みうらじゅんの名作「色即ぜねれいしょん」*1のような性へのあこがれ、戸惑いを描いているけれど、描き方はイギリス・ニューウェイブ的な感じ。がさっとした感じがたまらない。無垢をあらわすような少年の白い運動靴、情熱をあらわすような赤い自転車。あこがれの女性の黄色いコート。あせたプールサイドのブルー。汚れた雪の色。少年に何かのスイッチが入ったようになるシーンの鼓動のような音楽。忘れられない情景に満ちている。