はじめあまりに古典的な絵柄にとっつくのに時間がかかったけれど、第一話で女主人公のかわいらしさに惹かれたらあとは一気に。カトリーヌ・ドヌーヴの「しあわせの雨傘」は、お嬢様育ちゆえの発想の自由さが・・という話だったけれど、このジゼルもそういうところがある。と、いうか、お嬢様育ちの方ではなく、本に囲まれて生活してきた人間の発想の豊かさの話だな。。しかも大人になりきっていないところがまた魅力。常識的な成功でないところに着地するところが魅力で読んでいてなにかこちらにもあたたかいものを与えられる。
見返しもとても凝っているのだけど、こちらの方が指摘されているところまで細かくはみていなかった!感服。
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