「ガラスの仮面」に恩田陸が捧げたオマージュ、とかいうことで読んでみた。確かに「ガラスの仮面」が下敷きになっているなぁという感じはとてもした。そして恩田陸らしく、不穏な気配を出すのはすごくうまいなと思った。
また、これは野田秀樹?とか三谷幸喜の「マトリョーシカ」?とか思うような表現もあり楽しめもする。恩田さんはかなり演劇お好きだなぁと思われる。ただ、ピンポイント的お楽しみは多いものの他の恩田陸作品にくらべて力が弱いかな、と思う部分もあった。(クライマックスシーンの説得力など)
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2006/03/15
- メディア: 単行本
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