実を申せば

wowowの紹介ページはこちら

マキノノゾミが2003年に作と演出を手掛けたシアターナインス第5回公演。九代目松本幸四郎(現・白鸚)と杉浦直樹が、昔鳴らした伝説の詐欺師コンビ役で初競演した。笑いと感動の末に、観客を幸せな気持ちにさせた噂の舞台。

シアターナインスは九代目幸四郎さんが、歌舞伎の枠を超えてよい演劇をつくりだすために結成されたもので、そして幸四郎さんのDNAを受け継ぐ息子や娘たちが出演しているという。三谷幸喜氏の「バイ・マイ・セルフ」や「マトリョーシカ」をみたことがあるが、いずれもとてもよくできていた。三谷氏の脚本も幸四郎さんの気持ちに呼応するようによかったし、舞台にみなぎる緊張感みたいなのもよかった。
「実を申せば」も、ウェルメイドのコメディ。杉浦直樹さんのここ一番のスーツ姿がかっこいい。ドンファンだったという話を先日中村メイコさんが「徹子の部屋」でおっしゃっていてびっくりしたが、そのことがわかるようなお姿だった。

実を申せば (PARCO劇場DVD)

実を申せば (PARCO劇場DVD)