三谷幸喜のありふれた生活 14 いくさ上手

このコラムで好きなのは、過去の名優名画などのことを取り上げている時。今回は「アラモ」のみくらべ。史実からは跳躍しているが、構成がおもしろいジョン・ウェイン版。ディビー・クロケットという名前、ディズニーの唄でしか知らなかった。(和田誠さんのイラストにもアライグマのクロケット帽をかぶって描いてある)

あと三津五郎さんや劇評家の扇田昭彦さんの訃報に接しての記事もあったが、いつもこういうとき思うのは三谷さんのドラマの一場面のようにその人のおもしろい一面をひきだしながらの、三谷さんらしい文章になっているなということ。その感じは、童謡のことなど書かれていても出てくる。(まど・みちお氏の「やぎさん ゆうびん」)

最近わたしが気になっている山田孝之氏や、天知茂氏のことをほめてあったのもうれしい。(ただし天知氏は、自分は放映当時はなんだかB級っぽいなと思っていたテレビの明智役・・だけど、つくりなどのその感じも含めてのほめ言葉)