私は二歳

よい評判をきいていたのだけど本当にかわいらしい映画だった。原作者の松田道雄さんの「育児の百科」は自分が育児した時のバイブルだった。のびやかに子供と親を応援する感じでとてもすばらしい本。で、この「私は二歳」は読んだのだったかどうか忘れたけれど、とにかく症例がたくさん出てくるのか、やたら坊やがいろんな災難に巻き込まれる。でも赤ちゃんの頃ってこんなものだったかもなー。丸々太ってとってもかわいい坊やで、あと、坊やの夢みたいなシーンの合成も手作り感あふれていてとってもすてき。浦辺粂子さんのおしゅうとめさんがすごくいい味だし、船越英二も新米父親の感じがすごくでてる。しっかりものの山本富士子含めほんものの家族みたい。。テレビがおうちにやってくるようなくだりや部屋にあるかわいい色つきの箪笥の雰囲気とかから小津監督の「お早よう」のころかなーとも思った。*1「育児の百科」にあふれている抒情みたいなものもこの映画に漂っていてとてもいい映画だった!

私は二歳 [DVD]

私は二歳 [DVD]

定本育児の百科

定本育児の百科

*1:後で調べたら「お早よう」は1959年、この映画は1962年らしい。