ゲッツ板谷の「出禁上等!」と「『ステキな自分』を見失う本」、楽しみながら読了。
「出禁上等!」は突撃ルポ。
木下サーカスやら
ユーミンのコンサートやら、
相田みつを美術館やら、およそ元ヤンキーの
板谷さんには似つかわしくない場所に無理矢理行かされてレポートを書いているのだけど、部屋にぽんとおいておいて子供がのぞきみしてもそう困らない内容だし、くすっと笑ったりして意外と一家団欒に役立ったりして。。一見品のない感じに装丁してあるのですが、文章もうまいし読ませる。
もうひとつの「ステキな〜」は「と学会」の唐沢さんがまえがきとあとがきを書いているので、一応「こんな人がいますよ」というような話みたいなのだけれど、あんまり高みからそれを笑うって感じでなく、自分もあなたも同じですよ、というスタンスが好ましかった。ゲッツさん以外の
松尾スズキ、
根本敬なども好きだし、唐沢さんの仕事も前から気になっていたけれどこういう立ち位置ならよいなー。
今てもとにさらにゲッツさんの「わらしべ偉人伝」、中野翠さんが年末に毎年出すコラム、それから雑誌とかで気になっている永江朗さんの「批評の事情」、新聞やテレビのブックレビューで好きになっている中条省平さんの「小説の解剖学」。
ああ楽しみ。もう年賀状は打ち切って読書しよう!