岡崎さんの事故でずっと単行本化がおくれていて皆に待たれていたこの話題作、期待を裏切らず登場!という感じのようだ。岡崎さんのマンガは初期の頃ちょろっと読んでいたのだけど、スタイリッシュな絵柄と結構ハードな展開のギャップをちょっと背伸びしながら楽しんでいたような気がする。この作品ももちろんハードな内容を伴っているけれどわかったふりする必要なしに、読者をひきこむエンターテイメント性も持ち合わせている。終盤、ちょっとツインピークス風というか、わかりづらくなる部分もあるのだけど、それはそれでこの本のおもしろさを損なうものではなかった。ラストへの展開も、同じような題材の映画とはまた方向性が違ってなかなか気に入るものだった。時間を忘れてはいりこめ、人にもすすめたくなるパワフルな一冊!
- 作者: 岡崎京子
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/04/08
- メディア: コミック
- 購入: 46人 クリック: 3,901回
- この商品を含むブログ (331件) を見る