トーチソング・トリロジー

以前mikaさんにすすめられていてみようとおもっていたけれど、「ハートフルコメディ」と書かれているものがあってますますみたくなったと掲示板で書いたところ

mikaさんが、

「トーチソング・トリロジー」、コメディーですが、
しっかりと厳しい部分、ツライ部分も描かれていて、
いわゆるコメディー、以上の感慨を与えてくれる映画だと思います。
ヘドウィグ〜がそうだったように、ゲイだから、ではなくて、
受け入れられないマイノリティの厳しい現実や親との確執、
愛を求める純粋な気持ちが、とってもハートフルに描かれていましたよ。

私のレス

「トーチソング・トリロジー」を見終わりました。
主人公たちの舞台、なかなか迫力があって楽しいよね。はじめ「ヘドウィグ」に似てるかな。。と
思いきや、全然違う方向に話がいきましたね!
舞台での主人公 美輪明宏さんとちょっと似てるような気がするのだけど、背広姿とか、きっちり社会生活してる時の方が魅力的かも。。
結構「こうなるかな〜?」と思ったように話が展開せずに最後までわからなくてみさせますねー。
はじめもすぐはいりこめました。あの主人公が鏡に向かって話しかけてるの見つめられてるような感じで。。
お母さんとのやりとりは、「ほんと ああ同じ同じ!!」って共感の嵐でした。なかなかいい展開でしたね!
主人公のうさぎ好きって要素もすごく気に入りました!

あと、くどくど説明しないで 省略するところは思い切って省略している描き方もよかったし、要所要所で流れるジャズっぽい音楽もよかったね!
かなり前の映画だけど古さを感じなかったわ。

あの主人公はほんとなかなか魅力的だったなぁ。。

mikaさんのレス

「トーチソング・トリロジー」ごらんになったのですね!
主人公や周辺の人たちはゲイなんだけど、
ヘドウィグ見たときに感じたように、
ゲイだからだ、っていう限定された世界のお話ではないですよね。
愛したい、愛されたいと思っている、
そして、自分と外界との間に生じる軋轢に悩んでいる
すべての人に捧げたい映画だったと思います!
随分前に観て、実は細かいところを忘れているので
(ウサギ好きだったことも!)
改めて見直したいなぁと思いました('-'*)

掲示板にお越しになって興味をもたれ、詳しく教えてほしいと書かれた花詠さんにこたえてmikaさんが、

「トーチソングトリロジー」、監督はポール・ボガート、
脚本と主演をハーベイ・フィアスタイン、
どちらも「トーチソング〜」でだけしか知らない人なので、紹介しようがないのですが。。。

フィアスタインは自らもゲイで、「トーチソング〜」の舞台脚本も書いていたのだそうです。
このあたりも「ヘドウィグ」に通じるものがありますね。

ビデオ屋さんだったら、どのコーナーにあるだろう??
ゲイムービーをコーナーにしてあるような粋なビデオ屋さんって少ないだろうし、
アメリカ映画の五十音順か、「ドラマ」とか「ハートウォーミング」とかにカテゴライズされてそうかな?
とってもいい映画なので、ぜひ探してごらんになっていただきたいですー!

私のコメント

「トーチソング。。」は、うちの近所のTSUTYAではmikaちゃんのおっしゃってたようなところにありました。
「トーチソング。。」の方が「ヘドウィグ」より主人公に社会性があるような感じがしますね。
(ヘドウィグはロックの人だしなー。。)
「トーチソング。。」の主人公はゲイでステージにたってるような人だから一般人のかかえてる小さな悩みなんて関係なし!っていうのでなく、家族とのこととか、いい感じでいきたいと思っているからこそ泥沼に入るようなところもうまく描かれていましたよね。
恋愛関係のはなしだけじゃなかったし。。
(恋愛関係もユニークなものでしたね!
主人公の対応も大人っぽくってでもかわいらしいところもあってその辺もいいですね。)

ウサギは、主人公のお部屋の壁紙とかにも出てきたり、あとポイントポイントで出てきますよ!

花詠さんの

さっそく、うちのちかくにあるTUTAYAで探してみます。

私の友人の中にも、男性を愛している男の子がいるので、ちょっと気になってしまったわけです。
どんな映画かなぁ〜・・・

という言葉を受けて、「おすぎさんも本の中でほめていた」と私がレス。
そのあと、mikaさんが、

「トーチソング〜」、おすぎさんベタ誉めでしたよー。
淀川さんとの対談集「おしゃべりな映画館」では、好きだったところを事細かに挙げられ、
「心情的に参っちゃった」とおっしゃっていました。

さらにmikaさんが再見されて(2002/6/9)

先日「トーチソング・トリロジー」を再見したのですが、
忘れているところがたくさんあって、改めてめちゃめちゃ感動してしまいました。
素晴らしい作品を、何度も何度も慈しみたい!と改めて感じると同時に、
未知の素晴らしきものに出会いたい気持ちも常にある。
助けてーーーーーーー!(笑)

ウサギグッズで溢れているアーノルドの部屋、
またそのウサたちが、みーんな私好みで、とっても楽しかったです。
単純に忘れていたシーンも多かったし、
(アーノルドが、彼が大切に思っている人々を象徴するモノを
胸に抱きしめる、あの素晴らしいラストシーンも忘れていた!)
アーノルドが、どんなに愛しても、まだ十分でないと思うほどに、
強く強く「愛したい」と願っていた、
という大事なことも忘れていました。
これは裏返せば、彼が、自分が対象を愛するのと同じくらいに、
ありのままの自分を愛してもらいたい、
と強く願っているに他ならないのですが。

あとそんな彼を支える男の子二人についても、
改めて魅力的だなーと思いました。
マシュー・ブロデリック演じる恋人も、養子の男の子も、
すごくまっすぐでかわいくて、
アーノルドが彼らの優しさに涙するところでは、
私も胸がいっぱいになってしまいました。
お母さんとのやりとりも、深かったですよねぇぇ!
この映画は、再見をきっかけに五つ星に昇格です!

私のコメント

「トーチソング。。」、アーノルドの兄弟も出てきましたけれど
あれもうまく描いているように感じました。
わたし自身には姉妹はいませんが、
きょうだいのいる人や自分のこどもをみていると
家庭の中できょうだいって
バランスとってるような感じがするので。。

「トーチソング。。」でのあのアーノルドを支える
男の子ふたり確かによかった!あの恋人役の人が
ひっこしのあと。。っていう展開もその前のアーノルドとの会話がすごく生きていて、不自然な感じが全然なかったし。。
省略するところは省略して構成がすごく上手だと思いました。

mikaさんのレス

「トーチソング」、アーノルドの家庭って、彼が堂々とカミングアウトしているがための激しい対立もあるけど、なんだかんだ言って、
おかあさんもざっくばらんに、彼の恋人のことを知っていたりして、
カミングアウトできないゲイの人より、ある意味幸せなんじゃないかなと思いました。

カミングアウトできないゲイと言えば、
最初に登場するアーノルドの恋人もそうなんですが、
2度目に観たときには、少々物足りないような彼の存在が、大切なものに思えましたよ。
居てくれて良かったなぁって。

そして構成は、私も上手いなぁと思いました。
あの部分をガサッと抜いてしまうことで、
ラストへと続く後半部分を、パキッと見せていたと思います。

後半で初めてアーノルドが登場するときの、
青いウサちゃんのスリッパが最高!
ウサちゃんがズンズン・ズンズン!って歩いてくるんですよね(笑)

私のレス

mikaちゃんが書いてくださった カミングアウトしてないことの
つらさ、「アタックナンバーハーフ」でもそうでしたね。
なんか隠してるという後ろめたさが余計につらさに拍車をかける
感じですね。
わたしもあの カミングアウトしてないおともだち、はじめの方 なんだかなぁ。。ってかんじだったのだけどあの人のあの個性もありがたいって感じがしますね。

で、後半のはじめの方のうさぎスリッパほんと不良息子をもったママって感じで好かったですね!
わたし 映画の中でこどもが半ばあきれたように「Yes, Mom」っていうところなぜだか好きなの。
ちょうどわたしの祖母が70代にもなった伯母にいろいろ指図して、「はい はい。。」とかいわれてたの思い出して。。

2002/6/11 windshipさんもごらんになって

「トーチソング・トリロジー」見ました。
こちらでの話を聞くにつれて、見ないではいられなくなって、
やっと、実現!
期待度いっぱいだったのに、見終わった今、
それを上回って想像以上に面白かった事に、感激です。

知らず知らずに、涙が出てくるところもたくさんあって。。。
(その事聞いてなかったよ!準備してなかったよ、とおたおた)
その直後には、笑わせられたり。
主人公の、自分を隠さない真摯な姿勢に。(だから、摩擦も、挫折も多いのだけど)
幾つになっても、不器用に、なぎ倒してすすんでいく彼(彼女?)が
せつなくて、美しくて。。。

心が、あったかくなって、
ちょっと、強くなった気がします。。。

mikaさんのレス

「トーチソング」、次々と皆さんが虜になっていくのを見て、
やっぱり名画だ!と確信しました。
もっともっと、多くの人に観てもらいたいですよね。
私も、「おしゃべりな映画館」を読んでいなかったら、
一生出会わなかっただろう作品なので、淀川さんとおすぎさんに、心から感謝です!

私のレス

「トーチソング。。」アーノルドの直球型の対応、
結構身に覚えがあって、自分をかなり投影してみていました。
あのカミングアウトしてないおともだちの田舎のおうちでの出来事はすごくスパイシーでしたね。

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