伊藤俊人さんの訃報

わたしの大好きな三谷幸喜さんの休眠中の劇団「東京サンシャインボーイズ」の伊藤俊人さんが先日亡くなられた。。

あれから一週間、朝日新聞連載の「三谷幸喜のありふれた生活」、関西では金曜掲載なもので、やっと三谷さんの伊藤さんへのメッセージをちゃんと読むことができた。(三谷さんが報道に送ったFAX、いつもワイドショーで割愛されて紹介されるため、三谷さんのメッセージをちゃんときかせてほしいと切望していた。ワイドショーでは伊藤さんを襲った病気とは。。とか、うーん。。そりゃわたしも本当にびっくりしたけれど、なんか予防医学的な話になったり、あまり親しくない人のコメントなどに時間を使っていて。。ワイドショー視聴者にあわせているつもりかもしれないけれど、なんだかなぁという気持ちにもなったりしていた。。)

そして、その新聞記事のことだけど、

和田誠さんの描いたすてきな伊藤さんのイラストをみただけで、ぐっときてしまった。わたしがみたかったのは本当に心のこもったこういうメッセージだったんだ!と、強く感じた。生前の伊藤さんのはじめてきくエピソードはすてきだったし、舞台での伊藤さんについて触れておられることはわたしもみにいって感じた通り。本当に動作が機敏で、あったかく誠実な感じがしてとてもすばらしかった。
映像を使っているワイドショーなんかよりずっとずっと多くが伝わってきた。

(伊藤さんのこと書きたいような、でもありきたりの言葉でまとめるのがなんだかイヤなような感じで、いつまでも自分のページでは書かなかったのだけど、今朝は和田さんの絵と三谷さんの文章を読んでとても書きたい気持ちになったので遅ればせながら伊藤さんのことを書いた。本当にわたしの意識のあるうちはずっと忘れないでいつづける役者さんだと思う。今は、すばらしいものをみせていただいたことへの感謝の気持ちでしめくくりたい気分。)

後記*ここに書いた三谷さんのコラムは「三谷幸喜のありふれた生活 怒濤の厄年」という本に収録された。和田さんのイラストもちゃんとついている。

三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年

三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年