女相続人

 

またまたワイラー。面白すぎるメリハリ。なんて辛辣。

ワイドショーや週刊誌で(元?)皇族の結婚についてあれこれ取り沙汰するのを軽蔑して見てきたが、この映画では娘の求婚者を認めようとしない父親を応援。父親の反対理由が、相手は資産も仕事もなくただ財産目当てと思われるから、とかではなく、相手がどんな風に自分の財産を使って文無しになっているのか、家族のためなのか、自分の趣味のためなのかそこをきっちり見極めての上というところに分がある。観察の鋭い父。でもほんとこれ、現代でもすごくある話だ。地味なお嬢さんだからこそっていうのもリアルで、父も娘に対して直言居士だったりして、話がこじれ、一体どうなるのかとサスペンス的な盛り上がりを充分味わえた。娘役オリビアデ・ハビランド、「風と共に〜」のメラニー

ウィリアム・ワイラー、観るまで堂々としすぎている作品群かと思いきや、娯楽的でうまく、すぐ入り込める。味見してみないとダメだなあ。味見できてよかった。淀川長治さんもおすすめ映画とのこと。