ある殺し屋

ある殺し屋 [DVD]

ある殺し屋 [DVD]

1時間22分というコンパクトな時間の中で時系列を交錯させ、みているものも一緒に成り行きにハラハラしてしまうような巧みさ、なかなか面白かった。脚本は増村保造石松愛弘とある。67年の映画で野川由美子がいろいろと着替える当時のファッションが可愛らしい。豹のような目力。成田三樹夫と彼女が市川雷蔵にまとわりつき、という映画だけど、この二人が妙に脇が甘い雰囲気で、特に成田氏のそんな姿ちょっと意外だったりした。小池朝夫が成田三樹夫のボス役。「現代やくざ 血桜三兄弟*1でも不気味でパワフル役だったが、コロンボの声とカラーが違っていて芸域の広さに感じ入る。
ラスト近くに阪急電車っぽいチョコレート色の電車が映る。「神戸の映画大探索」ということで、神戸アーカイブ実行委員会のページにこのロケ地として阪急三宮駅が挙がっているから、阪急でいいんだろうな・・
リストをみていて、以前みた白鳥信一監督の「赤線最後の日 昭和33年3月31日」*2のロケ地として「福原?」とあがっているのを見つけた。?マークが気になるが、ブログなどの情報から新宿舞台ということで、勝手に東京でばかり撮っていると思っていた。詳しいことを知りたい。