レザボア・ドッグス

先日wowowで放映していたので再見。自分の記憶を辿る旅みたいなたのしさも。大事な部分を忘れていたりして驚いたり。
オープニングの「LIttle Green Bag」とスーツ姿の連中が歩く有名なシーン(クリス・ペンだけ異質なのも)はもちろんいつみても楽しいが、今更だけど改めて音楽の使い方本当によくて、感心することしきり。狂犬の如きムショがえりのマイケル・マドセンがやらかすおそろしいシーンに流れるSteeler's Wheelの「 Stuck in the Middle With You」も軽やかな音楽が易々となんでもしてしまう人間のコワさを増幅させておもしろい。
そして、エンドロールのHarry Nilsson の「Coconut」。この飄々の味わい深さ。
ハーヴェイ・カイテル演じるMr.Whiteとティム・ロス演じるMr.Orangeの掛け合いでは、ラスト、途中の伏線も生きているし、スティーブ・ブシェミ演じるMr.Pinkの造形とかちょっとした人物のエピソードからその人を描く手腕も改めて凄い。ハーヴェイ・カイテルの複雑な表情の凄い事!また、ティム・ロスの不安定な感じの佇まい、もうここ最近たまらなく好きになっている。
ほんとやっぱりすばらしい作品だ。

レザボア・ドッグス [Blu-ray]

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