ワルシャワの悲劇 神父暗殺

戒厳令下のワルシャワ。「連帯」の民主化運動に参加する人々のヒーロー的存在であるアレク神父とそれを敵視する秘密警察の指揮官。
実話に基づく物語で、重いテーマだけに易々とはみられないのではと危惧したがアニエスカ・ホランド監督は観客を惹き付ける構成づくりが巧みだ。ホランド監督のものを順番にみていてこの映画に出会ったのだけど、秘密警察指揮官にエド・ハリス、その部下にティム・ロスを配し、一面的でない描きかたがすばらしい。また「オリヴィエオリヴィエ」*1でも思ったが女に容赦ないというか女性監督ならではの遠慮のない女の描きかたも興味深い。